予想外の事では、量産まで3年もかかりました。
2019年8月台湾バイクパーツメーカーの友人が、英語の問い合わせ電話が入って、相手の要望はあまり理解していなかったため、その代わりに私(温)より対応しました。
電話で話したところ、オーストリアの方でエンジン試作の要望を理解した。コロナ禍の直前11月台湾高雄で初合流し、東ヨーロッパの原型改良機をテストした。今までバイクレースは多少経験があるが、パラグラーダーは未知の領域でもあり、出力特性はまったく把握していなっかたため、初回の推力テスト結果は悲惨でした。テスト場所もなくて、野戦部隊のように、トラックの荷台に積んで、空き地でテストを敢行した。幸い事は、近隣住民の暖かい応援があり、近所迷惑までならなかった。
その後推力不足の原因を検討し、設計を一新した。 あいにくコロナが深刻化になり、部品調達がなかなか難しくて、オーストリア顧客の不信を招いてしまった。何とか心機一転、オーストリア大使館に連絡し、開発の進捗と問題を説明させてもらった。このきっかけでお互いの理解を深め、誤解を解けた。
- 2021年ロックダウンで物がない中、何とかサプライヤーにお願いした、少人数で出社し、新規試作品を作ってもらった。
- 2022年3機の試作機、無事にグラウンドテストを終え、南ア、ドイツ、ポルトガルへ出荷した。
- 2023年6月、この三カ国の200時間フライテストを突破し、小さい不具合を修正した上、量産を始めた。
- 2023年9月やはり検証不足の部分があり、発売初期はセルモーターがよく故障し、急遽設計変更して、150グラムの重量を犠牲して、若干大きいのを、入れ替えた。
その後各国の顧客より、いい評判をもらい、生産台数が伸びていく
クランクケースのアルゴン溶接

NC切削

カウントウェート切削

初期ノッキングで失敗したピストン

トラックの荷台はテストベンチ

オーストリアのお客様が8月のフランスWPC大会で一試合チャンピオンに
いくつのテストが終え、やっと量産レベルまで到達した。サプライヤーの信頼をもらうため、試作機をもって、一社ずつ説得した。部品供給が一安心したところ、組立の場所がなく、ゴルフクラブ工場の一箇所を借り、何とか最初の50台をスタートした。
量産初期は品質不安定で、細かいランニングチェンジを行い、何とか品質向上を図った。この改善の検証結果、オーストリアのお客様が8月のフランスWPC大会で一試合チャンピオンとなり、総合的に6位を獲得した。
自社工場の立ち上げ
その品質改善の最重要事項は、自社工場の立ち上げです。ある日、工場探しで悩んでいるところ、サプライヤーの親戚がちょうど新しい建屋をつくり、元々自分の会社倉庫として使う予定だった。だめもとでお願いしたところ、なんと快諾していただけた。
皆様の暖かい応援を応じて、開業してまもなく、日本製の三次元測定機を導入し、最高品質に励んでいく所存です。
クラウド在庫管理

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